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意匠法による保護

 キャラクターについて意匠権の観点から見ていきましょう。

(1)意匠権ってそもそもなに?

 「意匠権」という言葉自体、もしかしたらあまり馴染みがないかも知れませんね。

 実は、意匠権というのは、なんらかの物品に適用できる新しいデザインに対して与えられる権利なのです。

 新しいキャラクターを考えて、それを「ぬいぐるみ」という物品(商品)とした場合を考えます。

 この場合、意匠法からみると、「ぬいぐるみ」という物品について新しいデザインを考え出したことになります。

(2)人形について意匠権を取得するメリットは?

 著作権による保護と対比することで意匠権を取得するメリットを説明します。

①意匠権が方式主義であること

 方式主義ということは、意匠権を発生させるために意匠登録する必要があるということです。

 権利を発生させるために登録が必要ない著作権と比べると一見不利のように思えます。

 でも、意匠登録するということは、誰が意匠権者なのか、いつから意匠権が発生したのか、一目瞭然ということなのです。

 しかも、特許庁の厳しい審査を経た上で意匠登録されていますから、客観性も担保されているといえます。

②意匠権が絶対権であること

 絶対権ということは、たまたま同じようなデザインになってしまったと主張しても、意匠権の効力が及ぶということです。

 たまたま同じような著作物を創作した場合には権利の効力が及ばない、著作権とは大きく違う点です。

③美術性が求められることはないこと

 意匠権も新しいデザインに対して与えられる権利ですので、ある程度の美しさが求められます。

 ただ、著作権による保護を求める際に要求されるような美術性まで求められることはありません。

 現実的には、意匠権取得に際して「美しさがあるかどうか?」と悩む必要はほぼありません。

 つまり、意匠権取得にハードルはそれほど高くないといえます。

(3)意匠権取得の注意点は?

 新しいデザインに対して与えられる権利ということは、キャラクターの発表前に手続きする必要があるということです。

 そのため、気がついたときはすでに意匠登録できなくなっているなんてこともあります。

 キャラクターが決まったら、公表してしまう前にキャラクターグッズの構想をまとめ、まずは意匠権を確保することがキャラクタービジネスを進めるコツの1つといえます。

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