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商品化権とは?

 始めに、商品化権と呼ばれている権利の実体をご説明します。

(1)実は、商品化権という権利はない?

 キャラクタービジネスの場面では、よく「商品化権」という言葉を耳にします。

 一般に、商品化権とは「漫画やアニメーションのキャラクターを商品や広告などに利用して経済的利益を得る権利」(大辞林[三省堂])といわれています。

 しかしこれは慣習的に用いられている用語に過ぎず、何か法律で定められた「商品化権」というものはないのです。

 「著作権とは何が違うの?」

 確かに著作権も関係します。しかし、それだけではカバーできないからこそ「商品化権」という概念が生まれたわけです。

 その実体は、著作権・商標権・意匠権といった知的財産権を「商品化権」という言葉でひとくくりにしているに過ぎないのです。

(2)契約はしっかりと!

 上記したように、「商品化権」という確固とした権利は存在しません。

 ですから、例えばキャラクターグッズを作って販売したいという人は、そのキャラクターに関する権利を持っている人との間でいろいろなことを決めておくことが必要となります。

 具体的には、“両者間できちんと契約を結ぶ必要がある”ということです。

 契約というと、対価が一番気になるとは思いますが、著作権・商標権・意匠権などの知的財産権の取り扱いについて、お互いに共通認識を持っていないと、トラブルの原因になります。

 知的財産権に関する条項は、曖昧にせず、当事者双方が納得できる形にとことん突き詰めて明文化しておきましょう。

 例えば、キャラクターを、どの商品についてどんな態様で利用するのか、いつからいつまで利用するのか、どこで利用するのか、どれくらい商品をいくらで販売するのか、といったことは最低限、契約に定めておくべき事項です。

(3)まとめ

 キャラクターグッズの権利関係を「商品化権」という概念でまとめること自体は、ビジネスを円滑に進める上で大事なことです。

 そして、「商品化権」の実体は、これまで説明しましたように、著作権・商標権・意匠権など、様々な知的財産権が絡んだ概念ですので、当事者間でしっかり契約を結んで整理しておきたいですね。

 知的財産権は無体財産権とも言われるように、目に見えない“権利”を扱うものですから、理解しにくい側面もあります。

 ですから、ビジネスを進めるにあたっては、弁理士弁護士などの専門家を上手に活用してソツのない契約をまとめるのが安全です。

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